今年の研修会ツアーは5月27日の渋谷会場で幕開けです。昨年の入門・基礎編に続き今年は初級・中級編を行いました。タッチウエイトマネジメントで活用する要素(個別の重さやレシオなど)を変えたサンプルを作り、どのようにタッチ感が変わるのか試弾を繰り返しながら体験していきました。タッチウエイトマネジメントの手法によってどこまでタッチウエイトが変化するのかを感じ取れたと思います。後半はタッチウエイトが重いという前提のサンプル音を作り、それをどのような手順で分析・作業していくのか紹介しました。
研修会場の様子
グランドアクションの試弾
アップライトにてレシオ変更の際のタッチウエイト変化を確認
仮キャプスタンを取り付けキャプスタン接点位置を移動させる
Install dummy pilots to change heel-pilot position, one at back & another at front
Install dummy pilots to change heel-pilot position, one at back & another at front
仙台会場は今年も2日間の連続講義でした。会場は昨年と同じく仙台ピアノ工房さん。独特の空間で集中が高まります。
コンサートピアノ2台のある空間に実習用持ち込みアクションが鎮座する
昨年の入門~初級~中級編に続き、今年は中級復習編と上級編を融合させた内容でした。特にタッチウエイトにおける慣性モーメントの影響を平衡ウエイトと対比させながら学びました。タッチウエイトが各要素ごとにどのように変化するかを確認し、その理由をそれらの特色を元に理解していただきました。
サンプル音を設定して各要素を変えながらそのタッチ感の変化を理論と結び付けて理解しました
タッチウエイトの測定中
今回は参加者の一人がハンマー交換予定のアクションをハンマー・シャンクと共に持ち込んでくれたため、より実践に即した勉強ができました。特にいくつもの可能性から一つを選択する際に考えるべき要素、たとえば求められる品質やコストを考えた上での作業時間の制約・効率などを考えながらどのように最善の作業を決めるのか、メリットとデメリットを考えながら掘り下げました。
交換予定のハンマーとシャンクを取り付けたサンプルを試弾する
Setting up with new hammers and shanks
Setting up with new hammers and shanks
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