2015年7月25日土曜日

ベヒシュタインのタッチ改良

当社の顧客所有のかなり新しめのベヒシュタインC234のタッチ改良をしました。

購入以来タッチの重さをなんとかしたかったそうで、他社の技術者に頼んでも効果がなかったとのことで当社に相談に来ました。

測定してみると、ストライクレシオが6.2、バランスウエイトも40g越えでしたので、明らかにストライクレシオの調整で改善できる症例です。ハンマーストライクウエイトは指標9でさほど重すぎないので、今回は手を付けないことにしました。

予算も限られているとのことで、今回はウイペンヒールへの厚紙挿入とバランスパンチングクロスの半カットを行い、鍵盤鉛調整はしないことにしました。計測2時間、作業4時間、納品時に軽く整調(ハンマーならしなど)1時間の仕事となりました。ヒールへの厚紙挿入も写真のようにアクションをひっくり返して行いましたので整調を大幅に変えることもなく、コストはかなり安くすんだと思います。

個人的にはHSWの調整と鉛調整もしたかったのですが、今回はパス。お客様からは、これこそ欲しかったタッチウエイトでとても気に入ったとのメールをいただきました。



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