2017年6月7日水曜日

タッチウエイトマネジメント研修会シリーズ2017 中盤終了しました



金沢会場は昨年に続き2回目です。ベテランの方はもちろん、若い方にも大勢参加していただきました。

前半はタッチウエイトに関わる各要素を変化させるとどうなるのか試弾してもらい、その原理を解説しました。アクションをピアノ本体に入れての試弾でした。
後半は、実物アクション(ウイペンアシストスプリング付きで鍵盤鉛が少ない典型的なKGモデル)を、スプリングなしでどのように普通のタッチに変更できるかいくつかの道筋を提示し、実際に作業してみてその変化を比較検討していきました。追加としてスプリングを生かした形でのやり方も提案しました。


会場の様子

実機で試弾する参加者




西宮会場は今年初めての開催で2日間の日程で行われました。ベテランから若い方まで広い年代の皆さんが集まってくれました。

1日目はタッチウエイトを重くしたものと軽くしたものを試弾してもらうところから始めました。同じアクション部品を使ってもやり方によって重さの変化を持たせることができるからです。関係する各要素を変化させるとどうなるのか試弾してもらい、その原理を解説しました。初めての開催ということでもあり、専門用語については丁寧に説明しました。
午後はスタンウッド測定を体験していただき、後半はアップライトピアノでのタッチウエイト調整の可能性と特徴などについて説明しました。最後にアクションレシオとストライクレシオの違いを実例をお見せしながら解説しました。
2日目は実機アクションにて実際の分析・調整手順をお見せしました。部品交換を伴う例については実機ではわかりやすいデータが取れなかったので金沢会場のデータを使って紹介しました。
午後は慣性モーメントについて個別部品での体験と解説、そしてギアレシオと換算慣性モーメントの説明をしました。実機アクションで要素を変えた上でバランスウエイトは同じにした何種類かの実例を準備し、その違いを体感していただきました。

会場の様子

試弾している様子  Participant tries two (or three) notes between original and touch-modified one

研修用に準備した道具・部品の数々  Tools, parts and other materials for the seminar



残る後半は名古屋会場と国立会場のみです。名古屋会場は参加申し込みを締め切っています。国立会場はお問い合わせください。連絡先は当ブログの過去ログにあります。

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