2016年6月18日土曜日

タッチウエイトマネジメント研修会2016、広島会場と鳥栖会場のご報告

私の今年の研修会シリーズも大月会場を残すのみとなりました。後半に行った広島会場と鳥栖会場の様子をレポートいたします。



広島会場 6月13日

他支部からの参加者も含めて34名のみなさんと研修会を行いました。今回は5グループに分かれての実習です。実際のアクションを2台、アクションモデルを1台用意していただきました。内容は金沢会場や高松会場と同様で、基礎的な内容を実習を取り交ぜて体験するスタイルです。タッチウエイトのグラム量の変化もそうですが、実際のタッチ感・整調への影響も含めて体験していただきました。会の最後には会場のスタインウェイを使ってクリップをつける前とつけた後でのタッチ感と音色の違いを感じる試弾会も開催しました。ハンマーストライクウエイトによる違いの大きさを感じていただいたことと思います。

タッチウエイトの説明をする筆者

会場全景

アクションにて作業中

九州鳥栖会場 6月15・16日

九州支部主催の今回の研修会は2日間の日程です。台湾から2名と韓国から7名も参加をいただき総勢43名でした。
1日目は基礎の説明と実習です。7グループに分かれてアクションモデルを使います。平衡等式の測定や要素を変化させたときのタッチの変化などを体験いただきました。

会場全景

参加者みんなが手を出して、、、

おもりを載せる位置も正確さを期しています。

2日目はハンマーを交換したという設定での実習です。検体アクションのオリジナルの状態を測定・記録した後、1オクターブ下の重いハンマーに交換し重くなってしまったタッチをどのように解決していけるのか実習しました。まず表計算ファイルで実測のデータからどの作業が必要かを想定します。そしてその作業を順々に行いながらタッチウエイトの変化を確認していきました。ハンマーストライクウエイトの調整は、まず練習用に用意したハンマーを利用してテーパ削りと鉛入れを実習し、次に検体アクションで適宜加工しました。

ハンマー鉛をかしめる実習

ボール盤によるハンマー鉛用の穴あけとサンダーによるテーパー加工

検体アクションで実習中

多くの参加者が拙著「タッチウエイトマネジメントの方法」を傍らに作業していました。ありがとうございます。

今回は機械類も持ち込み実習をたっぷり行ったので、タッチウエイトマネジメントの実際を体感できたことと思います。今後現場で少しずつ実践し、ものにしていってもらいたいと願っています。




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