ここからスタンウッドの公式の右側に移ります。
後ろ側に載っている一つ目の部品はウイペンです。ウイペンウエイトはウイペンそのものの重さではなく、アクションに載っている状態を再現して右上の写真のように測定します。実際にキャプスタンが受け取る重さです。
鍵盤比は鍵盤前側を1としたときのバランスピンとキャプスタンスクリューの距離です。ただし、長さを測るのではなく、重さによってそれを測定します。右下の写真がその様子です。フロントウエイトと同じにセッティングした後、デジタル秤をリセットして表示を0にします。次にキャプスタンスクリューのところに10gのおもりを置いた時のデジタル秤の表示を読みます。この場合普通ー5.5gくらいで出るのですが、これを一桁下げてそしてマイナスを取った数字が鍵盤比です。この例ですと0.55になります。つまりウイペンウエイトが0.55の所に載っているということになります。あるいは、ウイペンウエイト1gが鍵盤手前では0.55gとして働いているということにもなります。
鍵盤の後ろが重い場合は、手前に適当なおもりを載せてから秤をリセットすればOKです。後は同じように測定します。
ウイペンバランスウエイトはこれら2つの値を掛け合わせたものです。
ウイペンはスプリングの太さ以外一台のピアノでは同じなので、実際の作業では一つだけ量れば良く、必要な鍵盤分全部量る必要はありません。
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